◯今回の旅のエピローグ◯
今回は出発前より「モバイラーになるぜ。エヘン。」とほうぼうに触れ回り、このHPでも旅ダイアリーをアップするつもりではりきっていたのですが、出発前日の晩に、ノートパソコンのモデムを使うのに必要なソフトをインストールし忘れていることに気付いて(嗚呼すっとこどっこい…)1人でおおあわて。自宅のパソコンはi-Macなのでフロッピーが入れられない。ノートはWinなので誰かのパソコンを借りてつなげないとソフトが入れられない。出発迄にインストールしている暇がない。一時はモバイラーの夢断たれたか?と思いましたが、『そうだわ。インターネットカフェって手が…』と思いつき、関西空港に電話してみると駐車場近くにネットカフェがあるとの情報。早めに出発して、カフェに寄ることにした。カフェは思ったよりちっこくて3台くらいしかマシンがありませんでしたがそれで十分。お客さんも丁度誰もいなかったので、カフェのお兄さんに事情を説明して、データを私のノートに落とさせてもらおうとしましたが、私のノートの型が古く、接続できないとのこと。最後の望みも断たれた…と、放心していると、おにーさんが自分のノートからメールで送ってみましょうか?と救いの手をさしのべてくれ、トライしてみることに。しかしそうこうしている内にタイムアウトになり、空港へ向かう時間に。がっくりしつつも『もしかしたらソフトなしでもつながるやも』という最後の無謀な望みを胸に、カフェをあとにしたのでした。カフェのおにいさん、色々トライしてくれてありがとう。いいひとでした。ここでお礼を申しあげます。さて、このあとどうなるのでしょうか?
【1日目】
●はるばるきましたパリ。
夕方関西空港を出発→3時間ほどのフライトで乗継ぎ地香港着、それから香港よりパリへとロングロングフライト。機内では比較的眠れる時とてんでダメな時と2パターンありますが今回の行きフライトは後者でした。(しかし機内食は制覇!)睡眠不足のぼんやりした頭で朝6時すぎにパリの空港に到着。タクシーでホテルまで向かう。空港からパリ市内まで200フランほど。ぼられている訳ではないだろうが、なんかちと高い気が。無事ホテル「ルーブルサンロマン」に着き、フロントへ。キュートなおねーさんがいて、チェックインの旨告げると、コンピューターで空き部屋を調べてくれた。しばらく画面を見たあと、まだ空きがないので、12時まで待ってくれと言われ、荷物をホテルに置いて時間をつぶしにゆくことにした。
▲目次へ
●カフェのごはんもうまし。
時差ボケもあるし、ゆっくり朝食でもとるかーと、ルーブル前の通りをそぞろ歩く。しかしまだ朝早かったのでお店はほとんどシャッターが閉まっていたが、唯一やっていたカフェがあったのでそこにはいることにした。オープンカフェの店内に入り、白ワインのカラフェとチキンサンドイッチ、オニオンとチーズのスープをオーダーした。店内には2、3人の男の人がカウンターに座っているだけで、おなごチームは私たちとおばあさん一人だった。旅メイツはそのなかの男子ひとりに熱い視線を送られていた。さすが恋の街パリ。朝から熱い。しばらくして注文したものが来て、堪能、悶絶。なかでもスープは絶品でかなりのまいうー度でした。1時間強ほどゆっくりと朝食を楽しみました。
▲目次へ
●コスチューム美術館
朝食後、ルーブルの公園の中のコスチューム美術館へいくことに。朝早かったのでまだ来客も少なく、閑散とした感じだった。マリーアントワネット時代のいにしえの衣装から現代の
ものまで楽しみながら、ざっくり館内をまわり、おみやげショップを見て帰ってきた。それでもまだ時間が残っていたので、公園で飲み物をかって、ベンチに座って憩っていた。(これ贅沢&素敵な時間…)そうこうしていると12時近くになり、チェックインしにホテルへ戻る。チェックインをすませた後、3人乗りぐらいの、ものすごーく狭いエレベーターに乗って3階の部屋へ。中は豪華ではないがプチホテルといった感じのキュートなお部屋でした。荷物をほどき、当日のおおまかなコースを審議した結果、まずはサンジェルマンにあるムール貝のレストラン「Leon」を目指すことに。
▲目次へ
●またきたぜ「Leon」。
ムール貝の専門店Leonで、セロリのムール貝とサーモンのサラダを頼み、舌鼓。オリーブをおつまみに、シャンパンと白&赤ワインも頼みごきげんさん。牡蛎が苦手な私でも何故かムールは食べること可能。生ぐささがないからかな?食後は腹ごなしにウインドーショッピング。夜はワイルドなお昼がたたって、お腹がすかなかったのでぬくことにしました。 |
 |
▲目次へ
●やはりつながりまへん
エピローグにも書いていましたが、モバイラーになるべく日立のWindowsCE機ペルソナに、海外でも使用できるカードモデムを持参しお宿で接続にトライしてみましたが、「カントリーセレクター」というソフトをインストールしていなかった為に、やはりつながりませんでした。故に、ペルソナは旅の日記帳と早変わりした訳です。海外からオンタイムでタビタビHPに旅日記を入力するという私の野望は儚く消え去りました。タビタビHPには、お宿のパソコン(有料)を使ってBBSに書き込みしました。但し日本語が入力できなかったのでローマ字入力したのですが、見た人は一瞬英語で書かれているのかと思ったそうです。さもありなん。
▲目次へ
【2日目】
●サンロマンで朝食を
ホテルチケットに朝食が付いていたので、地下のホールへ。ホール内は、ファンキービッグママが取り仕切っていたが、お客さんには目もくれず、黙々と仕事しながら同僚としゃべくっていた。しかし、私が過去に行ったヨーロッパのホテルの中では一番じゃないかと思う位、朝食がおいしかった。豪華って訳ではないが、クロワッサンも生ハムも本当においしくて、朝から幸せな気分でした。
▲目次へ
●ワイン博物館への道
地下鉄のPassy駅を降り、地図を頼りに歩いていたのですが、ゆけどもゆけどもそれらしい建物がない。目測では間違っていないんだけどなあ?とウロウロしていると建物の間に階段があり、階段の入り口に通り名が書いてあることに気付く。「これじゃわからんわ〜。」と旅メイツとため息をつきながら階段を降りてゆくと、やはり付近にはそれらしき所が見当たらない。少しウロウロしていると、ガイドブックの写真に載ってた入り口を見つけ、ようやく到着。なかなか道のりは遠かった。
▲目次へ
●おどろおどろワイン博物館、館内
ワイン博物館は、もとはパッシー大修道院のワイン貯蔵庫だったところを博物館にしたそうな。14世紀のワインセラーというだけあって、何か歴史の重みをずっしりと感じる。館内は暗くて、天井から水がしたたって落ちてくる位、湿気が多くてかなり無気味でした。もと牢屋だと言っても信じてしまう程、とにかく暗い。ほんとにちょっぴりコワかったです。館内はワイン作りについての解説の展示やろう人形のコーナーがある所と、試飲とランチがとれるコーナーがあった。展示のコーナーを一周してから、指名したワインを1杯ずつもらって、ごきげんさんになったところ、ランチのテーブルに移動して、コースを頼む。二人で1皿をとりわけようと思ったが、同じものが2つづつ来て、少しあせったが、とりあえずもりもり食べた。ブキミな館内の割にはどれもおいしかった。お昼近くになるとどんどんランチ客が増え、私達が帰る頃には満席になっていました。

実力でセピア色
|

ランチ時は館内にぎわってました
|
▲目次へ
●エッフェル塔前/ツール・ド・フランス
セーヌクルーズしようとエッフェル塔近くの船着き場へ目指して歩いていると、大通りがずっと柵で囲われていた。何かあるのかな?とウロウロしていましたが手がかりがつかめず、とはいえすでにギャラリーもいるし、絶対何かあるに違いないと、思いきって警備のおにいさん(もしくは警官?)に聞いてみると、『ツール・ド・フランスですよ。』という返事が。運良くたまたま通りかかった道で見ることができるのだからと、自転車軍団が通り過ぎるのを待つことに。しばらくすると、パトカーや中継の車など、ガゼン通りが忙しくなってきた。わくわくして待っていると、ついに自転車の一団が!人々の歓声、晴れ渡った青い空と目の前にエッフェル塔。まるで一枚の絵を見ている様でした。とはいえ、かなりの猛スピードで一団は通り過ぎて行ったので見ることができたのは一瞬でしたが、前回のゲイフェスティバル同様、偶然に旅先で催しものが見られるのはなんだか得した気分になれるので、うれしかったです。

通天閣やおまへん
|

ツール・ド・フランスの皆さん
|
▲目次へ
●セーヌ川クルーズ
エッフェル塔のあるイエナ橋のたもとに乗船場があるので、そこを目指すといくつかの遊覧船があり、比較的料金の安い方に乗った。その日はなかなか日射しがきつくて、直射日光の下じっとしていると倒れてしまいそうだったのですが、船の上はまだ快適でした。(それでも暑かったですが)電話の受話器のようなもので、景色の解説を聞きながら、(ちゃんと日本語もあった)オルセー美術館、ノートルダム寺院、ポン・ヌフ橋など、パリのおもな有名スポットを船上から楽しむことが出来、なかなかステキなクルーズでした。 |
 |
▲目次へ
●絶叫移動遊園地
私達のお宿の近く、ルーブル美術館とコンコルド広場の間の庭園に、移動遊園地が来ていた。移動とは言え、なかなか本格的な絶叫マシンもあり、子供向けのものから大人が楽しめるものまで、規模は比較的大きいものでした。折角だからとその中のいくつかトライしてみることに。まず回転ブランコ。日本にもあるのですが、長い鎖にブランコがさがっていてぐるぐる回るうちにだんだん高くなってゆき、見た目より結構怖い代物。ひさびさに乗ったのですがなかなかエキサイティング(!?)でした。童心に帰った感じ。次におばけ屋敷。私はめっぽうお化け屋敷が苦手なのですが、しょぼそうだし、乗り物に乗って回るやつだから大丈夫だろうと入ると、最後にアルバイトのおばけさん(←人間・生身。)が頭をげしげしなぐって脅かしてくれて、マジ絶叫でした。琵琶湖タワーのお化け屋敷レベルだろうとたかをくくっていたのですが、間違いなく寿命何分か縮んだ感じ。シメはこれまた絶叫の急流すべり。水しぶきをしっかり浴びて、けらけら笑いながら遊園地を後にしました。その夜は、遊園地で体力を使ったのも手伝って(!?)、近所の中華料理店でがんがん料理を頼み、紹興酒を一本あけたのでした。

観覧車より。高い・怖い・速い・楽しい。
|

急流すべり。けっこうズブぬれ愉快。
|
▲目次へ
【3日目】
●目も覚める一件
ファンキービッグママを横目においしい朝食を堪能し、一息ついて何気に翌日乗るユーロスターのチケットに目をやると、………お?このチケットは……ロンドン→パリ行きのチケットやおまへんか!手配してもらった旅行社の手違いですが、今からチケット変更できるんやろかー?とあせって旅行社に電話してみると、とりあえず現地でチケットを購入し直してもらって、帰国してから返金します。とのことで事なきを得ました。しかし、チケットを購入しとかねば、夏場だし、一杯になっているといけないと思って、その日の朝はまずユーロスター乗車駅のノルド駅に向かうことにした。
▲目次へ
●ノルド駅にて/ユーロスターチケット購入
言葉がわからんかったらどないしよ…と、緊張しながらチケット窓口に並ぶも、さすが旅人慣れしているようで、わかりやすく説明してくれた上に、とても親切でした。心配したチケットもすんなり買え、駅の様子も見れたし、当日にチケットが違うことに気付いてあせるよりはよかったなあと言いながら駅をあとにしました。 |

地下鉄、タイヤの車両あり |
▲目次へ
●Guerrisold/ゲリーソルドと私
初めてパリに行った時、古着のかわいさと安さ、質(状態)の良さに驚き、好印象を持っていたので、パリでは何店鋪かあって結構有名なゲリーソルドに寄ることにしました。ガイドブックには「超人気店」という記載があったので、地下鉄バルベス・ロシュアール駅近くのバルベス店に行くことにしました。…しかし期待は外れて、入荷の時期的なものもあったのか、かなり年輩の人むけのラインナップで、(実際お客さんもおじいさん、おばあさん多しでした)ちょっとがっくりしました。それでもきっと根気良く探せば何か見つかったのかもしれないのですが、時間もそんなになかったので、ピンクのギンガムのシャツだけ購入しました。しかし、その時は、その後驚愕の事件が起こるとは思いもよりませんでしたが…。
▲目次へ
●その時地下鉄で…
翌日ロンドンへ出発する為、パリでお買い物できる最後のチャンスだったので、お買い物スポットが集っているマドレーヌ寺院近くのフォーブル・サントノレ通りへ向かう。古着屋さんのあったバルベス・ロシュアール駅から乗り換え駅のピガール駅の地下道を歩いている時、その事件は起こった。地下道には、私達の前方に赤ちゃんを抱いたおかあさんと若い男子が1人。そして私達の背後に少年1人。旅メイツとしゃべりながら歩いていると、その男子が母の抱いている赤ちゃんを「かわいいね〜」とあやしはじめた。その様子に気をとられていた、一瞬のスキだった。私の背後にいた少年(中学生位の若い子であった)が私のリュックのチャックを堂々とあけようとしているではないか!私は一瞬何が起こったのかわからなかったのですが、先に旅メイツがそのことに気付いて大声をあげてくれ、私もはじめて我に戻り、絶叫。すると少年もひるんで逃げていったが、その瞬間より、時間がたってきてからがだんだん恐ろしさが実感出来てきて、がくがく震えつつ駅のベンチで電車を待っていると、赤ちゃん母が近づいてきて、身ぶりで「気をつけなはれや。」と忠告してくれた。男子と少年がグルだったのかどうかは不明でしたが、とにかく怖かったし、少しでもスキを見せた自分に反省。気をひきしめなくては!と身震いのした一件でした。
▲目次へ
●ルーブル地下散策
マドレーヌ寺院近くのカフェで昼食を取り、お買い物をすませた後、歩き疲れたので、一旦お宿に戻ることにした。少し部屋で休憩して、旅メイツは寝ていたので、1人で散策に出かけることに。近くがルーブル美術館だったので、ルーブルの地下にあるミュージアムショップやショッピングモールを散策。CDショップや本屋さんをみてまわり、お土産に本を購入し宿に戻った。
▲目次へ
●パリの夜はふけて
パリ最後の夜なので、ちょっとディナーはゴーカにいこうと、ガイドブックに載っていた近所のワインバーにゆくことにした。はりきってお店の前に行くと、店長らしきおやじが波乗りしているコラージュ(波乗りサーファー写真におやじの顔が貼ってあった。)に文字があって、どうも『まいどー!わては今バカンスしてまんねーん!ゆえに夏休みもろてますのですんまへんな〜!』と、フランス語で書いてある模様。がっくりしながらもその貼り紙の出来栄え=フランス人の洒落っ気に感心しながら、 足で他の店を探すことに。しばらく歩いているとヴァンドーム広場前にさしかかり、しばしカトリーヌ・ドヌーブを気取り記念撮影。ヴァンドーム広場でひとしきりポーズをきめた後、またレストラン探し。ウロウロしている内になかなかオシャレなレストラン「Armad/アマド」を発見。落ち着いたオレンジ色の照明がパリの街角にピッタリ。なかなか繁盛していて、待ち時間があった為、名前を言っておいてから、しばらくまたウロウロして時間をつぶして店に戻ると、店員さんが店内からイスとテーブルを運び出し追加でさらに座れる様にしてくれていた。お皿オシャレ、盛り付けオシャレ、味もナイスの目にも舌にも美味しいお料理たち。ガスパッチョ、サーモンのサラダなど注文し、ワインを傾けつつ、パリ最後の夜を楽しんだのでした。 |
▲目次へ
【4日目】
●ユーロスターでロンドンへ
朝7時に起きて、8時にタクシーを呼んだのですが、タクシーが来たのが8時半。ユーロスターの出発時刻が9時10分。ぎりぎりだ〜急げ〜と、大急ぎでタクシーに乗り込み、駅に着いたらダッシュでホームへ。なんとか間に合い、夢のユーロスター1等席へ。前に1人旅をした時にロンドン→パリとユーロスターで行きましたが、その時は2等だったので1等に乗るのは初めて。座席はゆったりシートで1人がけのの向かい合わせ席と通路をはさんで向こうは2人がけの向かい合わせ席という組み合わせ。途中飛行機の様に飲み物や朝食サービスがあって、ちょいとリッチな気持でした。

ユーロスターお食事。
|

ゆったりシートの1等席。
|
▲目次へ