■P!NK(2002年11月19日 大阪厚生年金会館大ホール)
P!NKの2ndアルバム「M!ssundaztood」をジャケ買いしたのですが、
実は買った時はそんなに良いだろうとは思ってなくて、期待せずに
聴いたら『す…すごい!』と、オドロキ×100倍。
王道POP&ROCK路線がなりをひそめている今、ひさびさの痛快ロックアルバムの登場に
かなり感激し、わたくしのお気に入りアルバムとなったのでした。
そこに来日公演決定の知らせを聞き、早速チケット購入。
ライブの日までカレンダーに×をつける勢いで楽しみにしてました。
(ホントにはやってないけど)
当日、会場前は入場待ちの長蛇の列。
ようやく会場の中に入るとグッズ売り場には早くも行列が
出来ていてとりあえず並ぶ。今回はパンフレットがなかったので
P!NK Tシャツ↓を購入し、会場中へ。

客層は若め。外国人チームもちらほらいて、国際色強しでした。
女の子が多くてあねご的存在として人気なんだろうなと感じました。
ライブ開始前、オーディエンスから手拍子でのあおりがあって
これからの盛り上がりが予想される熱狂ぶり。
私の後ろの席の女の子3人もきゃあきゃあ騒いでいて
会場の興奮度は高まるばかり。
ほどなくカーテンが上がり、予想通り「Get the party started」でスタート。
白いメッシュのへそだしタントクップとブラ、おなかの下部分まで
見える位、股がみの浅いワイドパンツで、黒髪モヒカンのクールなP!NKが登場し
会場はいっきに興奮のるつぼへ。曲中拡声器を使って歌う場面もあり、
曲の雰囲気にあっててナイス演出でした。
バンドメンバーは恐らくMTV Music Award 2002のパフォーマンスの時の
と同じメンバーで(ツインキーボード・ベース・ギター・ドラムという構成。)
息のあったプレイをしていました。ベースのおねーさんはアジア系で
heartを思わせるハードロッカーなルックス。キーボードでコーラスもしていた
女の子はPV「Don't let me get me」に出てた人に似ていた。(同一人物?)
「M!ssundaztood」では"Ahhhh!!!!"っておたけび部分はやってくれませんでした。
(アルバムには入っている)あのパートが結構好きなんでちと残念。
びっくり&すごく良かった曲が、
"and I say hey ~~hey~~I say hey, what's goin' on"
てなサビが有名な4 Non Blondesの「what's up」。
今回のアルバムで元4 Non Blondesのヴォーカル、リンダ・ペリーと
組んだ経緯からプレイしたのでしょうか、
「what's up」のP!NKヴァージョン、彼女のハスキーな声での
シャウトにノックアウトされました。惚れました。
リンダへの尊敬が込められているんだろうなと
感じられる位、心を込めて歌っていました。
今回のライブの演出では、バックの大画面が効果的に使われていました。
彼女のリスペクト・アーティストであろう人々。
ジャニス・ジョプリン、ジミー・ヘンドリックス、ジョン・レノン、TLCのレフトアイ、
TuPac、カート・コバーン、アリーヤ…
才能あふれる人々の儚い生を想いました。
Janins Joplinのカヴァーもしていました。(恐らくsummer timeという曲)
好きなアーティストにあげているだけあって、歌唱法はJaninsを思わせる
部分もありました。
「My Vietnam」では戦場の写真が写し出され、問題提議と平和への訴え
(60年代ヒッピーのスピリット)を感じました。
「Family portrait」では題名そのまま色々な家族写真が。
冒頭部分、P!NKの幼い頃の写真かな?と思うものが何枚かありましたが確証なし。
テーマ性の濃いライブでしたが後半は「Just like a pill」でクライマックス、
「Eventually」を歌いあげ、前列のオーディエンスと握手をしきりに
していて気さくな人がらが伺えました。
ラストは「Don't let me get me」。
PVも曲もすごく好きなので個人的にかなりフィーバーしました。(表現古?)
歌詞の中にある「I wanna be somebody else」
というくだりが「他の誰にもなりたくない」という叫びにきこえました。
P!NKのアーティストとしての自信。心をうつパフォーマンスと
ハードなイメージを裏切るCuteな笑顔にやられました。
また「M!ssundaztood」がヘビーローテーションになってしまいそうです。
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